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第76回 「休職期間が満了しても復職できないときは、退職とする。」という取扱いの可否ー2ー

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第76回 「休職期間が満了しても復職できないときは、退職とする。」という取扱いの可否ー2ー

 中川恒彦の人事労務相談コーナー

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Q

「うつ病」で長期間休んでいる社員がいます。現在、休職期間中ですが、まもなく、休職期間が満了します。当社の就業規則では、「休職期間満了の場合で、復職できないときは退職とする。」という規定があり、従来、この規定により退職とした者もおります。
今回の場合も、もし復職できないときは退職として取り扱いたいと考えていますが、何か注意すべき点はあるでしょうか?

A

「休職期間が満了しても復職できないときは、退職とする。」という趣旨の就業規則の規定は、多くの企業においてよくみられるところです。
休職制度が、労働者側の都合により長期間にわたり労務の提供を期待することができない者に対し、一定期間解雇を猶予する制度であることから、「休職期間が満了しても復職できないときは退職とする」という取扱いは、一般的に認められているといえます。
ただし、うつ病等精神的疾患の場合は、その疾患が長時間労働、職務内容の過重性、職場におけるパワハラ等業務遂行に起因するものであるときは、労働基準法第19条の趣旨からして、休職期間満了に伴う退職扱いが無効と判断されることになると思われます。

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