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目標の設定と目標管理の意義(ブックレット46号巻頭言)

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目標の設定と目標管理の意義(ブックレット46号巻頭言)

株式会社プライムコンサルタント代表  菊谷寛之
(2016年6月7日開催・夏季定例研究会 ブックレット「はじめに」より)

人材マネジメントを展望する(14)

 仕事の目標を設定し、その進捗と成果を管理することは、すべての職業人が習熟すべき組織行動のイロハである。筆者はそのポイントを次のようにとらえている。

(1) 目的の把握・・・最も重要なことは、仕事の成果を提供すべき顧客あるいはパートナーが、どのような価値を望んでいるのかをしっかりと見定めることである。

(2) 成果目標の設定・・・最終的に達成すべきゴール・成果目標を決める。ここでは相手の状況や力量も見据えたうえで、自分たちに何ができるのか、何がしたいのかを考え、どのような成果を、いつまでに、どうやって提供するのかを決める。そのためにお互いが投入できる予算やノウハウ、人数や時間などの制約を見積もることも大事なポイントとなる。

(3) 仕事の手順化・・・具体的な仕事を始める前に、ゴールを実現する方法を考え、仕事を段階的なプロセスに分けて予定を組む。時間がかかる仕事は日程表やタイムスケジュールを組み、必要なリソースを見込んでいく計画が不可欠となる。

(4) プロセス目標の設定と作業の集中・・・成果の分かれ目となる手順、大事な仕事の山場についてはプロセス目標を設定し、そのガイドラインに従って作業に集中する。成果目標に対して、いかに効果的なプロセス目標を設定し、その作業に集中できるかが、仕事の成果や生産性に決定的な影響を及ぼす。作業の遅れや手戻りを防止するためには、個々の作業を開始する前の仕様や納期の確認が必須である。

(5) 進捗の管理と全体の統合・・・仕事がどのように進捗しているかを具体的な数字やファクトとして確認・記録し、関係者の間で情報をフィードバックし課題を共有する。品質や納期に問題があれば必要な対策をとり、予定やリソースを調整する。成果の統合に向けて次の課題を設定し、次第に完成度を高めていくのである。

(6) 振り返りと課題の共有・・・仕事が完了したら、顧客の評価を含めた成果や問題点を振り返り課題を共有する。こうした組織的な学習が、業務の全体的なシステムの改善すべき点を把握し、仕事をした当事者の能力・意欲・満足度を高めるのである。

 このような目標の設定と目標管理の手法には様々な効用がある。結果から逆算して仕事を手順化し、目標を設定するので、未来に想像力が働く。現実的で達成可能な計画が作りやすく、成果の質・量を飛躍的に増幅させることができる。

 一人ひとりが日常的な意識・行動・成果のループを保ち、目標に集中し続けるプロセスを通して、仕事の当事者意識と組織への貢献意欲を高めることができる。
 仕事の目的や具体的な成果、プロセスやノウハウの是非、業績の評価などについて、関係者どうしが真のコミュニケーションを図ることが可能となる。

 目標への集中プロセスと結果を、余裕をもって振り返ることができれば、よりよい結果につながる新たなアイデアやノウハウを探究し続けることができよう。
 すべてのメンバーが、それぞれの強みを活かす自己実現を通して組織の目標に貢献し、成長と活躍を実感できる状況を作り出すことがマネジメントの理想である。


「プライムブックレット巻頭言」は、プライムコンサルタントが主宰する「成果人事研究会」の研究会資料「プライムブックレット」の内容の一部をご紹介するものです。

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