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成果を上げる組織運営7つの勘どころ(ブックレット45号巻頭言)

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成果を上げる組織運営7つの勘どころ(ブックレット45号巻頭言)

株式会社プライムコンサルタント代表  菊谷寛之
(2016年2月16日(東京)2月19日(大阪)開催・春季定例研究会 ブックレット「はじめに」より)

人材マネジメントを展望する(13)

 私は、企業が成果を上げる組織運営の勘どころは7つあると考えている。

 出発点は、企業の存在理由あるいは社会に対する貢献の意思表明として、①普遍的な説得力のあるビジョンを示すことである。そこでは顧客を創造し、社会を支え、企業としてより大きな成果・利益を実現し続けることがゴールとなる。

 次に、事業の②目的・使命について明確なコンセプトを示し、顧客の新たなニーズを浮かび上がらせ、社会の支持と共感を獲得することである。わが社独自の効用・価値を顧客に提供し、最大限の顧客満足そして従業員満足を実現するという組織の有効性への信念こそ、経営者や従業員の使命感の根源である。また取引先や株主などのステークホルダーからの信頼を勝ち取る大元である。

 ビジョンと目的を実際の事業活動に結びつけ、成果を上げるには、組織環境を踏まえた有効な戦略目標を次々と展開する③戦略ストーリーを組織内で共有することが決め手となる。他社と違った戦略的な立ち位置を決め、独自の組織能力を高め、他社が容易に真似できない競争優位性を保つ組織行動の道筋を描く必要がある。

 戦略目標に基づいて人と仕事を組織化し、信頼関係に基づく円滑な業務オペレーションを維持するには、組織全体の成果を制約するボトルネックの存在に目を向け、全員がその一点で④集中・連携することが不可欠である。ボトルネックを最大限活用して仕事の優先順位づけを行い、各工程のQCD(品質・コスト・納期)を最適化するよう日常業務を管理することで、生産性を飛躍的に向上させることができる。

 以上の①~④は、マネジメントとして事業を方向づけ、人と仕事を組織化し、成果を上げる業務プロセスを作り上げる、仕組みづくりのステップである。

 次に、各部門の職場集団が部門や事業全体の目標に貢献意欲を持ち、お互いの働きに⑤共感と支援を促すようにメンバーを動機づける必要がある。本音の対話で創意工夫を重ね、現場主体のチーム学習と継続的な改善活動を尊重する支援的な関係を築くことで、全体の成果の向上にチャレンジする現場力を高めるのである。

 そのためには、⑥目標と成果に対する当事者意識を持たせ、チームそして個々人が自律的に行動できるようにする必要がある。有力な方法は二つある。一つは会社の期待を表明して役割を理解させ、全体と個人の成果を評価し、フィードバックする目標管理の手法である。もう一つはコーチングやキャリア・カウンセリングを通して、各人が自身の大切な人生の目標を見つめ、自己の成果と事業全体の成果との意味のあるつながりを持てるように支え、内発的な仕事への意欲を育てることである。

 最後に、自身の成果と事業全体の成果のための思考と行動について上司や周囲と対話を深め、仕事の意味や満足を咀嚼していく⑦振り返りと探究が、いかなる変化にも耐えうる強靭な組織文化を作り上げる。失敗の苦みをかみしめ、成功の喜びを味わう組織的な経験学習と内省を通して、一人ひとりが仕事の知識・スキルを高め、人間的な成長と絆を深めるのである。

 これからは、働く人の意欲と能力を相乗的に高める、このようなコミュニケーションと学習の場や機会を提供していくことが、組織運営の焦点となるだろう。

 

「プライムブックレット巻頭言」は、プライムコンサルタントが主宰する「成果人事研究会」の研究会資料「プライムブックレット」の内容の一部をご紹介するものです。

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