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賃金制度はなぜ必要か

賃金制度Q&A-ケース別処遇のポイント(1)

Q

賃金制度はなぜ必要なのですか?

A

社員に安心感とヤル気を与え、会社の賃金実務のためにも必要

 ポイント⇒人が安心して働くためには、地位や働きに見合う正当な報酬を得て、安定した生活の糧を得ることのできる雇用と賃金が基本となる。
 賃金のルールが不明確だと従業員が不満・不安を覚える可能性が高い。会社の賃金実務も混乱し、経営に無用の負担がかかる。

 結論からいえば、賃金制度は是非とも必要です。その理由は、第一に 働く人たちのモチベーションのため、第二に合理的な賃金実務を行うためです。

 人が働く動機・理由はさまざまですが、大きく分けると経済的動機と非経済的動機とに分けられます。
 雇用と賃金は経済的動機※の基本となるもので、これが不安定だと社員は強い不満・不安を抱えます。
 会社で長く働いてもらうには、仕事と賃金について納得のいく説明が大事です。
 ・自分がどのような役割を担えばいいのか、どのような貢献がどこまで求められているのか
 ・自分の働きがどのように評価され、自分の給料がどのように位置づけられているのか
 ・将来自分の給料はどうなるのか、どのような役割を目指せばいいのか

 これらがあいまいだと、働く人たちは安心して仕事に専念できず、いつもモヤモヤした不満・不安を抱えたまま仕事をすることになると思われます。

 もちろん人は経済的動機だけで生きているのではなく、非経済的な動機※もそれ以上に大事です。
 賃金だけでモチベーションを保つことには限界があります。

 だからといって賃金を軽視するのは間違いです。
 人が非経済的な動機で熱心に仕事をするためには、まず経済的動機が満たされる必要があります。
 経済的動機が損ねられたまま、非経済的な動機だけで熱心に働くということはあり得ません。
 働く人たちに安心・納得して働いてもらうためには、どのように賃金が決まるのかを説明できる客観的なルール(賃金制度)が欠かせないのです。

 第二に、企業が人を採用し賃金を支給していくには、初任給を決めたり、諸手当を決めたり、勤務実態に合った正しい給与計算を毎月行う必要があります。

 会社の利益や働きの評価に連動して賞与や昇給を決めたり、組織編制や人の成長に合わせて昇進・昇格を決めたりすることも経営者にとって大事な仕事です。退職時には退職金も用意しなければなりません。
 住宅補助や出張日当、転勤支度料、慶弔見舞金、表彰金など、いろいろな付帯給与を上手に支給することも欠かせないでしょう。

 これだけ多岐にわたる問題を合理的かつスムーズに運営していくには「どんぶり勘定」では限界があり、客観的な賃金制度が必要不可欠です。そうでないと、経営者も人事担当者も大変な苦労をしなければなりません。

※ひとくちメモ
 経済的動機・・・地位や働きに見合う正当な報酬を得て、安定した生活の糧を得ること。
 満たされないと強い不満を抱くが、いったん満たされれば、あるのが当然のこととなる衛生要因の一つ。

 非経済的動機・・・仕事そのものの面白さや、責任を果たし人に感謝される、成長し能力が認められる、社会を支え組織の目標を達成する、真理や芸術を追求する、一人ひとりの信念や法・正義・自然を守るなど。
 非経済的動機には、仕事をすればするほど経験や満足が高まる学習効果がある。

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