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大切な昇給を売り上げアップにつなぐ仕組みづくりー2ー

大切な昇給を売り上げアップにつなぐ仕組みづくり(2) 

 皆さんこんにちは。コンサルタント・社会保険労務士の津留慶幸です。
 前回から、「大切な昇給を売上アップにつなぐ仕組み作り」と題して、当社が得意とする「人事・人材・組織」におけるポイントや考え方、ノウハウについてご紹介しています。
 2回目となる今回は、昇給が売上アップにつながるまでの大まかな流れについてご紹介していきたいと思います。

2.何のための賃上げ?

 前回ご紹介したように、今年は昨年以上の賃上げを行った企業も多かったようです。
 中には、業績が好調とは言えない状況でも、頑張って賃金を上げたところもありました。

 では、そういった企業は「何のために」賃上げを行ったのでしょうか。
 採用力の強化? 人材流出の防止? 消費増税に苦しむ社員の生活を支える? それとも、社員のモチベーションアップのためでしょうか。

 その理由は各社で異なると思いますし、複数の理由を挙げる企業もあるはずです。
 ただ、どのような理由であったとしても、賃上げ=人件費コストの増加であることは間違いなく、負担が増えた分は何かで補う必要があります。

 業績が好転している、もしくは好転の見込みがあれば、人件費の増加分をカバーできるかもしれませんが、人件費の増加は中長期的なものです。
 中長期的に売上を維持・拡大できなければ、いつか負担に耐えかねて、昇給停止や賃金カットをすることになるかもしれません。

 私たちは「せっかく頑張って賃上げしたのであれば、それが社員のためにも会社のためにも、本当に活きるものであって欲しい」と考えています。
 そして、本当に活きるものにするためには、会社もしっかりとした準備をしておく必要があります。

3.昇給を「売上アップ」につなげるために

 賃上げを実施、あるいは検討している会社の経営者の方々と話してみると、「賃上げでコストが増えるのだから、何かしら売上や利益につながって欲しい」との期待が多いと感じます。

 しかし、期待はしつつも、売上を伸ばすことは容易ではなく、何をしていいのかわからないという声も耳にします。
 そこで、ごく簡単にではありますが、賃上げから売上アップまでの流れを図にしてみました(下図)。

 そもそも、ほんの数年前まで、ほとんどの企業はベアなど考えてもいなかったはずです。
 しかし、皆さんもご存知の通り、企業を取り巻く環境はこの数年で大きく変わりました。

 円安により輸出関連企業の業績が好転し、投資意識も改善してきています。景況感の回復が雇用の 増加だけでなく、大手企業を中心とした賃上げにもつながっています。

 ここに少子高齢化による人手不足が重なり、中小企業の採用環境は急速に厳しくなりました。この状況はこれからもしばらく続くと考えられています(図中1)。

 このような環境変化を背景として、大手企業だけでなく中小企業でもベアを実施するところが一定数出てきました。
 しかし、「単に賃金が上がれば自動的に社員がヤル気になって、しかも、そのヤル気が永続的に続く」とか、「ヤル気になった社員がバリバリ働けば売上も利益もすぐに上がる」ということは、残念ながらほとんどないでしょう。

 売上を上げるためには顧客満足を高める必要があり、そのためには顧客のニーズに応える商品・サービスを提供し続けていく必要があります(図中2)。

 変化のスピードの速い現在の市場でチャンスをつかみ、それらを実現し続けるためには、個人の力だけでなく「高い組織力」が必要です。
 では、組織力を高めるものは何でしょうか。それは、会社からの押し付けではない、社員個々の内発的動機に基づく行動や自発的なリーダーシップです(図中3)。

 そして、それらを支えるために、「適切な人事制度や人事施策」が欠かせません(図中4)。

  • どういう社員が、どういう理由で賃金が上がるのか。
  • 会社は賃金を上げたことで社員に何を期待しているのか。
  • 社員はそれに応えるために何ができるのか・何をできるようになる必要があるのか。
  • それは、社員自身が望むものなのか、社員のためにもなることなのか。
    こういったことを会社と社員がコミュニケーションできるようになって初めて、「本当に意味のある賃上げ」へとつながるのです。

 中には、必要に迫られ、慌てて賃上げを行ったところもあると聞きますが、本当は、会社が賃上げに込めたメッセージや期待が、きちんと社員に伝わるようにしておく必要があります。
 そのためにどのような人事の仕組みや施策が望ましいのかについて、次回から解説していきたいと思います。

※本稿は、2015年5月19日に開催した当社主催のセミナー内容をもとに執筆しています。

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