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第20回 事業の定義(2)

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第20回 事業の定義(2)

前回は事業の定義についての考え方を説明しました。
今回も引き続き事業の定義について、特に事業の定義を繰り返し行っていくことの必要性・重要性について述べたいと思います。

事業の定義(2)

(2) 事業は繰り返しの再定義が必要

 事業の定義によって、会社の戦略が決まりますし、当然、設定する目標も変わってきます。事業を定義することの意味と必要性については、前回述べた通りですが、では、事業の定義は一度決めればそれで終わりなのでしょうか。

 創業時には適切だった事業の目的・ミッションも、時代の変化・顧客の変化によって陳腐化していきます。それは時間の流れとともに、ゆっくりと変わっていくこともありますし、経済・社会の変動によって劇的に変わることもあります。

 例えば、 高速道路の無料化が実施されれば、人の流れが大きく変わります。地域人口の変化、商圏の移動を引き起こし、駅前より郊外の方が急速に発展することになるかもしれません。車での移動距離が必然的に延びることになり、より低燃費で乗り心地のよい自動車が好まれるようになるはずです。

 このような変化を捉えることができない企業は、次第にお客様を失っていきます。そうならないためには、常に市場を注視し、自社が提供しようとする価値が顧客の真の欲求・要求に応えているのかを繰り返し問い続けなければなりません。

 変化の激しい時代ですので、新たな事業のシーズとなるような新製品や新技術が出現し、それが自社のメリットとなる可能性が高いならば、急いでその活用、実用化を考える必要があります。漫然と様子を見ていると、他社との競争に出遅れてしまいます。

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 過去の事業や商品・サービスに固執せず、環境の変化に敏感に対応するためには、新たなチャンスを見出す眼力と、新たな技術・サービス生み出す着眼点・発想力を持った組織である必要があります。そのためには、事業の目的・ミッションについての明確な意識を持たなければなりません。

 事業の目的・ミッションを持つということは、経営理念を額縁に入れて飾ったり眺めたりするようなことではありません。組織としていかに、鋭敏な感覚、深い思考、柔軟な行動、強い結束を保ち続けることができるか、保ち続けようと思うかということです。

 このような組織としてのビジョンをいま持てているかどうかをテストする簡単な方法があります。

1.われわれの組織の、いまとは異なる数年後の姿はこのようなものであるという、具体的なイメージを誰かが言葉にできるか

2.われわれの組織が、数年後に発揮している圧倒的な強みはこのようなものであるという、納得のいく説明を誰かができるか

3.この1年の間に、この仕事は以後やるべきでないと話し合い、重要な決定を行ったことはあるか

4.この1年の間に、これだけは新たに試みようと話し合い、重要な決定を行ったことはあるか

 もし、上記の4つのうち1つも答えることができなければ、額縁にどのような経営理念を掲げていようとも、事業の目的・ミッションは見失われている可能性が高いはずです。
 組織としてどのようなものになろうとするのか、どのような事業であるべきなのかについて、市場と顧客の側から真剣に考え直さなければなりません。

 逆に、もし1つでも答えることができたならば、それには徹底的にこだわるべきです。その考えを持つ人から具体的にその意味と理由を聞き出し、マネジメント層の共通認識にできるかどうかを検討してください。

 どのようなものであれば共通認識になるのか、何を補えば組織全体のビジョンとして共有できるものになるのかを考えなければなりません。

 今回の文中には「~せねばならない」という表現が多く、読者の皆さんには反発もあるかもしれませんが、地球規模で経営環境が変化し続けている中で、どのような企業にも切実な状況や課題があるはずです。

 自社の置かれている状況を冷静に捉え、もう一度事業の目的・ミッションを定義し直してみてはいかがでしょうか。

 次回は、組織が成果をあげるための「経営目標管理」についての説明を進めたいと思います。

 連載の内容は、『原因×集中×結果の人材マネジメント方程式』(菊谷寛之著)に詳しく書かれています。興味を持たれた方は、当社のホームページからお申込み・ご購入ください。

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