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第21回 事業承継をスムーズに進めるには

【強い組織を作る!人材活用・評価・報酬の勘どころ】

 

 みなさんこんにちは。コンサルタントの渡辺俊です。
 ここのところ東日本は、記録的な大雪に見舞われ、物流が滞るなど大混乱となってしまいました。が、陽射しは日に日に明るくなっており、春の兆しも少しずつ感じられるようになってきました。
 さて今回は、「事業承継」を取り上げます。

Q3年後の社長交代をめざし、長男への事業承継を考えています。財務や法的な手続きについては専門家のアドバイスを仰ぎながら粛々と進めていますが、社員と組織のことについては暗黙の了解で進めてきたことが多く、引き継ぎの難しさを感じています。どんなことに留意して、何をしていけばいいのでしょうか?

A 社員との関係性をどのように承継していくかが、企業存続のカギ。内部バランス・報酬を急激に変えることは得策ではない。現社長が築いてきた関係性を尊重しつつ、次期社長が会社の未来を社員とともに探求していく中から、新たな内部バランスのあり方を見出していくことが大切。

1.関係性の承継こそ最重要課題

 事業承継を巡る課題といえば、まずは、各種の財務的・法的手続きが思い浮かべられます。
 しかし、多くの会社が、それ以上に複雑で重要な課題だと感じているのは、現社長が紡いできた多様な関係性の承継ではないでしょうか。

 顧客、取引先、金融機関、地域社会、そして社員との関係性を、どのように引き継ぐのか。
 これは、処理や手続きといった類のものではなく、専門家やマニュアルに頼れるものでもありません。
 承継する本人の資質・姿勢・経験・知識・能力を総動員して、全人格的に向き合わなければならない課題だと言えます。中でも社員との関係性は、最も身近で大切なものです。

 先日、中小企業の労働政策支援をしている方から、こんな話をお聞きしました。
 彼女が講師を務める中小企業向けセミナーの開催にあたり、主催者である自治体は、そのチラシ制作を地元の印刷会社に委託。
 ところが、できあがったチラシは、セミナーに対する愛情や思い入れが一片も感じられないもの。
 依頼主が自治体でなく民間企業だったら、突き返されても不思議はない出来栄えだったそうです。
 彼女は、憤りを通り越して、逆に「こういうものを作る会社ってどんなところなんだろう?どんな人がこれを作ったんだろう?」と興味を持ち、社長を訪問しました。
 会ってみると

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