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作業服への着替え時間、作業前の準備時間は労働時間か-1-(連載第80回) 

【中川恒彦の人事労務相談コーナー】

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(2014年1月)

Q工場における労働時間は、法律上はどの時点から始まるのでしょうか。
 当社では、始業午前8時となっていますが、それは、従業員が担当場所に就き、作業を開始する時刻が8時ということです。そのような取扱いで差し支えないでしょうか。
 当社は小さいながらも門があり、8時から作業開始するためには、着替え時間も含めれば、遅くとも10分前ぐらいには門を入らないと間に合いませんので、門を入った時点から(当社の敷地内に入った時点から)労働時間として取り扱うべきであるという意見もありますが、どうなのでしょうか。

A 労働時間とは、一般的に、使用者の指揮監督の下にある時間をいいますが、それは、必ずしも使用者の敷地内に入った時間をいうものではなく、具体的な作業に付随する準備、後始末、掃除等、いつ作業の命令が出るかわからない状態で待機している手待時間等をいいます。  作業服への着替えは、通常、工場における作業のために必要なものですから、具体的な作業に付随するものとして、労働時間に該当します。

〔解説〕

 着替え時間等については、以前、「労働時間の把握方法について」説明したときに若干触れたことがありますが、今回は少し詳しく取り上げることにします。

1 労働時間該当の有無に関する行政の考え方

 若干抽象的ですが、労働時間に関する厚生労働省労働基準局の考え方を紹介すれば、次のようにいえるでしょう。

 「労働時間」とは、労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間をいう。使用者の指揮命令下にあるかどうかは明示的なものである必要はなく、作業前に行う準備や作業後の後始末、掃除等が、使用者の黙示の指揮命令下に行われている場合は、労働時間となる。
 休憩時間は労働時間に含まれないが、労働者が労働から離れることが保障され、自由に利用できるものでなければならない。
 現実に作業はしていなくても、使用者からいつ就労の要求があるかも知れない状態で待機しているいわゆる手待時間は休憩時間ではなく、労働時間である。したがって、休憩時間中、電話当番、来客当番等をさせれば、実際に電話、来客がなくても、その時間は労働時間となる。

 このような考え方のもと、

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