第29回 マネジメントと動機づけ(2) マネジメントによる階層的な動機づけ
前回は「働く人」に焦点を当て、いかに動機づけを行うか、そのために必要なポイントについ述べました。
今回はさらに掘り下げ、マネジメント段階に合わせた動機づけについて述べたいと思います。
第29回 マネジメントと動機づけ(2) マネジメントによる階層的な動機づけ
(1) 階層的な動機づけの必要性
前回述べたとおり、仕事への動機づけには、仕事を取り巻く外部的な環境要因(衛生要因)と、仕事に意欲を持たせる満足要因(動機づけ要因)とが同時に満たされる必要があります。
ただし、全社員に同じ環境を用意し、一律的な動機づけの手法をとっても、効果は期待できません。組織において仕事に責任を持たせ、仕事への意欲を引き出すには、マネジメント段階に対応した階層的な動機づけが必要です。
これから説明するマネジメントの段階ごとに、それぞれ必要とされる衛生要因(仕事の周囲に存在)と、動機づけ要因(仕事そのものに内在)を同時に実現しなければなりません。 さらに、