第16回 報酬システム(8) 業績連動賞与
第15回では、諸手当の役割についての説明をしました。
今回は、毎月の基本給や手当の話から少し離れて、賞与についての考えを述べていきます。
第16回 報酬システム(8) 業績連動賞与
(1)賞与を通して外部環境を知る
賞与の金額を賃金の何カ月分という形で決定している企業がまだまだ多いようですが、これでは賞与が既得権化することを是認・助長するようなもので、経営への参画意識を引き出す効果にも乏しく、人材マネジメントの面で大変な損失です。
一方で、賞与が全くない企業も最近は増えているようです。厳しい経営環境を考えればやむをえない面もありますが、一律にゼロにするのではなく、何かしらの工夫が必要なように思います。
賞与は会社の経営状況や、会社としての意思決定・判断を社員に示す貴重な情報の1つであり、会社の置かれた環境を社員に肌身で伝える大事な機会です。
環境が厳しければ賞与は少なくなり、社員も危機感を持ちます。環境が良ければ賞与も増え、社員も努力が報われ嬉しく感じるでしょう。
しかし、会社の業績に関わりなく、例えば年間4カ月の賞与を常に安定的に支給している場合はどうでしょうか。

